固定残業制度を知ろう

固定残業制を導入している会社って多い気がします。
実際、今まで見てきた会社の半分は固定残業制でした。
そして勤めた会社でも固定残業制。

固定残業制って、ブラックのイメージありませんか?
さて、今日は固定残業制についてあれこれ考えてみようと思います。

固定残業制とは

例えば、月給20万としましょう。
これに20時間分の固定残業代が3万円とすると、
10時間残業しても20万円+3万円の23万円支給されます。

Q.じゃあ、30時間残業したら?

A.23万円+10時間の残業代が支給されます。

上の例は凄くいい会社ですね。
実態は、月給+固定残業代=20万円という考え方の会社が多いです。

この時、固定残業代の計算が少しややこしくなります。

上の例で、月給+固定残業代=20万円で固定残業は20時間分としましょう。
月平均所定労働時間を173時間、時間外割増率は1.25倍。

Q.基本給と固定残業代の金額を求めよ。

A.基本給174,747円、固定残業代25,253円
計算方法はまず固定残業代を求めます。
計算式はコレ。
200,000÷(173+(20×1.25))×20×1.25=25,253円(切り上げ)

そして、基本給を求める。
200,000—25,253=174,747円

実は今日やりたかったのは、この計算。
数学的な考えが面白くて、この問題を解きたかったのです!

話を戻して、この計算で計算してみると、以下のようになります。

固定残業時間が増えれば増えるほど1時間当たりの賃金が低くなります!

この例でいうと固定残業時間20時間にすると、東京では最低賃金(令和5年度)を割ってしまうのでアウトですね。

ふぅ。
今日はこの計算ができて大満足です。

実際は、手当とか入ってきてもう少し複雑になります。
それも面白いですね。
ワクワクします。